ホーム › 読みもの › 会社の強みの見つけ方|「うちには何もない」会社に眠っている6つの資産 › マーケティングデータの見方|成約率より先に「届いているか」から見る

広告の数字も、メールの数字も、ホームページの数字もある。
管理画面を開けば、グラフもたくさん並んでいる。
でも、
「結局、どこを見ればいいのか」
「数字が悪いのはわかるけれど、何を直せばいいのか」
「集客を増やすべきなのか、別のところなのか」
が、わからない。
マーケティングデータの見方で迷うとき、
私がまず確かめるのは、
数字の量ではなく見る順番です。
この記事では、私が会社の数字を拝見するときに守っている順番と、
その順番で見たときに実際に見つかったことを紹介します。
A.お客様が通る順番のとおりに、
「届いているか→読まれているか→次に進んでいるか→買われているか→続いているか」の順で見ます。
| 段階 | まず見る数字(媒体ごとに1つ) |
|---|---|
| 届いているか | 広告の表示回数・メールの届いた件数 |
| 読まれているか | メールの開封率・ページの閲覧数 |
| 次に進んでいるか | 登録数・予約数 |
| 買われているか | 成約数 |
| 続いているか | 2回目の購入があった人数 |
ポイントは、途中を飛ばして成約率から見ないことです。
成約率が低いとき、
原因が「買われているか」の段階にあるとは限らないからです。
「届いているか」で止まっていれば、
商品や提案をどれだけ直しても、
数字は動きません。
「次に進んでいるか」で止まっていれば、
広告を増やしても、
同じ場所で止まる人が増えるだけです。
数字は、お客様が通ってきた道のりの記録です。手前から順に見ていけば、
最初に止まっている場所が見つかります。
「ここは大丈夫」と思っている段階が、
実はいちばん止まっていた、
ということが起きます。
2026年に顧問としてご一緒している、
経営20年以上の会社での話です。
セミナーのあとの個別相談について、
社内では「それなりに申し込まれている」という感覚でした。
ところが、申込の明細を1件ずつ数え直すと、
実際の申込の割合は、
感覚よりずっと低かったのです。
止まっていたのは、
セミナーから個別相談へ進む、その一歩でした。
数字は、ちゃんと取れていました。
ただ、取れているのに、順番に見られていなかったのです。
このとき感覚のまま「集客が足りない」と判断していたら、
広告費を足しても、
同じところで止まり続けていたかもしれません。
どの数字で、何を決めるかが決まっていないからです。
売上・顧客・問い合わせ・商談・広告・アクセス。こうした蓄積されたデータは、
会社に眠っている経営資産の1つです。
先ほどの会社でも、データは最初からありました。足りなかったのは、見る順番と、
見たあとに決めることでした。
順番が決まると、データは社長の判断材料に変わります。
先に見るのは、集客の量より、集客した後の流れです。
顧客獲得単価(お客様1人を獲得するのにかかった費用)が高いまま広告を増やすと、
高い単価のまま、費用だけが増えていきます。
見るのは、
の、どこで人が止まっているかです。
先ほどの会社のように、
止まっているのが「相談へ進む一歩」なら、
直す場所は広告ではなく、その一歩です。
ツールも外注先も、
途中の数字は出してくれますが、
何をやめて何を直すかは決めてくれないからです。
同じく、経営20年以上の顧問先での話です。
広告の管理画面の数字だけを見ると、悪くは見えていました。
ところが、広告代理店の手数料まで含めて月ごとに並べ直すと、
赤字になっている月が何か月もありました。
管理画面の数字も、外注先の報告も、間違ってはいません。
ただ、そこに出るのは「途中の数字」です。
お金が残ったかどうかは、
自分の会社の数字として並べ直さないと見えてきません。
私が物販の事業をしていた頃、
外注さんは20名ほどいましたが、
お金の判断だけは誰にも任せませんでした。
作業は渡せても、判断まで渡すと、
何にお金を使っているのかが自分で分からなくなるからです。
マーケティングデータも同じです。集める作業は、ツールにも人にもAIにも渡せます。でも、どの数字で決めるかは、
社長の手元に残しておく必要があります。
AIや外注を入れても社長の仕事が減らないときに確認したいことは、
AIを入れても社長の仕事が減らない理由にまとめています。
最初の表の5つだけを、毎月そろえるところから始めます。
データが複数のツールやファイルに分かれていると、
全部を1か所に集めたくなります。でも、それには時間がかかります。
5つの数字が毎月そろえば、
どこで止まっているかは見えてきます。
数字が低いときは、全体の平均だけで判断せず、
どこから来たお客様か、
いつの数字かで分けて見ます。平均の数字は、止まっている場所を隠してしまうからです。
数が少ないうちは、良し悪しを決めません。
数件の反応で、
「この広告はダメだ」
「このページは良い」
と決めると、たまたまの結果に振り回されます。
私は、広告ならリンクのクリックが30に満たないうちは判定しない、
と決めています。
また、0%という数字を見たときは、「悪い」より先に、
「まだ測れていないのでは」
を疑います。計測の設定と、届いているかを、先に確かめます。
最終的に見ているのは、次の3つです。
クリック率・獲得単価・成約率は、
そこへ向かう途中の数字です。
途中の数字が良くなっても、利益が残るとは限りません。お客様が「買ってよかった」と思ってくださったときに伸びる数字だから、
この3つを判断の軸にしています。
私が大事にしている考え方の1つが、
データ・専門知識・ノウハウを活かして、
人とAIが成果を出せる組織をつくる。
です。数字は、誰かを責めるためではなく、
次に何をするかを決めるために見るものだと考えています。
順番は、ここに書いたとおりです。
それでも手が止まるのは、
毎日の仕事を回しながら、
自社の数字を外から見直すのが難しいからだと感じています。顧問先でも、明細を数え直したのは、
外から一緒に見たときでした。
私は、御社のどこに資産が眠っているかを一緒に見つけたうえで、
目標と成果指標を一緒に決め、
その達成に向けて伴走しています。
| 項目 | ポイント |
|---|---|
| 見る順番 | 届く→読まれる→進む→買われる→続く |
| 最初に探すもの | いちばん手前で止まっている場所 |
| 感覚とのズレ | 明細から数え直して確かめる |
| 獲得単価が高いとき | 広告を増やす前に、止まっている一歩を探す |
| 外注・ツールの数字 | 途中の数字。お金が残ったかは自社で並べ直す |
| 数が少ないとき | 判定しない(広告はリンククリック30から) |
| 最終判断 | おつきあい期間・購入回数・生涯ご入金額 |
「数字はあるのに、何から見ればいいかわからない」
「集客を増やすべきか、別のところを直すべきか迷っている」
そんなときは、新しく何かを足す前に、
いま会社のどこで利益が止まっているのかを確かめてみてください。
自社のどこに資産が眠っていて、何から手をつけるか。考え方と手順を、4つの特典レポートにまとめました。
すでにマーケティングの数字の見方や、
集客した後の流れの直し方で相談したいことが決まっている方は、
記事の最後にある30分の無料個別相談からどうぞ。
マーケティングデータを含む、
会社にすでにある6つの資産と、
売上に変える順番をまとめています。
読まれているのにクリックされない、
という止まり方への対処と、
休眠顧客にもう一度ご案内する手順を解説します。
A.内容より先に、届いているかを確かめます。
配信先(Gmail・Yahoo!メール・会社のアドレスなど)ごとに開封率を分けて見ると、
一部のメールサービスで迷惑メールに振り分けられている可能性に気づけることがあります。
A.途中の数字は判断できますが、
お金が残ったかは判断できません。
代理店の手数料や、
広告から来たお客様の成約・継続まで含めて、
自社の数字として月ごとに並べ直すことをおすすめしています。
A.まずは月に1回、
5つの段階の数字を1つずつそろえるところからで十分です。
毎日見るより、同じ数字を同じ形で続けて並べるほうが、
どこで止まっているかの変化に気づけます。
組織データ・専門知識・ノウハウを活かして、人とAIが成果を出せる組織をつくる。