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THEME 01|AI活用の前に、社長の仕事を整理する

AI活用

AI導入支援の選び方頼む前に社内で決める3つと、支援会社に最初に聞く5つの質問

AI導入支援の選び方|頼む前に社内で決める3つと、支援会社に最初に聞く5つの質問

AI導入支援を選ぶときは、
支援会社を比べる前に、
社内で「何のために入れるか」「何をやめるか」「誰が判断の基準を言葉にするか」の3つを決めておきます。ここが決まっていないと、
どの支援会社に頼んでも、
ツールは入っても社長の確認と判断は減りません。決めてから頼めば、
支援会社に任せる範囲がはっきりし、
空いた時間を利益とお客様の満足を生む仕事に向けられます。

この記事で分かること

  • AI導入支援で頼めること・費用の考え方・使える補助金
  • 支援会社に頼む前に、社内で決めておく3つのこと
  • 支援会社に最初に聞く5つの質問と、まだ頼まなくていい会社

「AIを入れたほうがいいのは分かる。でも、何から頼めばいいのか分からない」

「支援会社がたくさんあって、どこも同じに見える」

AI導入支援を調べている経営者の方は、
こんな状態ではないでしょうか。ここ数か月、私のところに来るご相談も、
ほとんどが「まずAIを入れれば楽になるかしら?」という状態から始まっています。

AI導入支援とは?何を頼めるのですか?

AI導入支援とは、
会社がAIを仕事に使えるように、
外の専門家が手伝うサービスです。業務の整理から、ツール選び、試しの導入、
社内での定着までを支援します。

支援会社によって、得意な範囲が違います。大きく分けると次の4つです。

タイプ主にやってくれること向いている会社
整理・相談型業務と課題の整理、どこにAIを使うかの計画何から始めるか決まっていない
ツール導入型既製のAIツールの選定・設定・使い方の案内使う業務がはっきりしている
開発型自社用のAIの仕組みを作る・社内のシステムとつなぐ決まった業務を大量に回している
研修・伴走型社員が自分で使えるようになるまで一緒に進める社内に使い方を残したい

1社ですべてを請け負う会社もあれば、
1つだけを専門にする会社もあります。どのタイプが合うかは、
次の「頼む前に決める3つ」で見えてきます。

費用はどのくらいかかりますか?補助金は使えますか?

費用は、どの段階まで頼むかで大きく変わります。支援会社が公開している目安では、
相談・整理は無料〜数十万円、
試しの導入は数十万〜200万円ほど、
本格的な導入・開発は200万円ほどからと、
幅があります(2026年10月時点で検索上位の解説記事による目安です。調査にもとづく相場ではありません)。AIツールの利用料は、支援の費用とは別にかかります。

補助金は、デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)などが使える場合があります。上限額・補助率・締切は公募の回ごとに変わります。また、交付が決まる前に発注した費用は対象になりません。申し込む前に、必ず公募要領で確かめてください。

費用を抑えるいちばん確かな方法は、
段階ごとに止められる契約にすることです。そのためにも、次の3つを先に決めておきます。

AI導入支援を頼む前に、社内で何を決めておけばいいですか?

次の3つです。どれも、支援会社には代わりに決められないことです。

決めること中身決まっていないと起きること
① 何のために入れるか追う数字を「作業時間」ではなく、
利益・お客様の継続・問い合わせなどに置く
時短はできても、会社の数字が変わらない
② 何を続け、何をやめ、何を手放すか今の仕事を並べて、AIに渡す前にやめられるものを決めるムダな手順まで、速く回るようになる
③ 誰が判断の基準を言葉にするか「良い・悪い」を決めている人の頭の中を書き出す担当を決めるAIの出した答えを、結局社長が全部確かめる

帝国データバンクが2026年3月に全国23,349社を対象に行った調査(有効回答10,312社)では、
生成AIを仕事に使っている会社は34.5%でした。中小企業は32.4%、小規模企業は28.0%です。懸念として「生成AIを活用すべき業務の範囲」を挙げた会社は40.0%ありました(帝国データバンク「生成AIに関する企業の動向調査(2026年3月)」)。

4割の会社が「どこに使えばいいか」で迷っています。どこに使うかは、①何の数字を良くしたいかと、
②今の仕事のどれをやめるかが決まると、
自然に絞れてきます。支援会社を探すより先に、ここを決めておきたい理由です。

以前、「AIを導入したい」と伴走のお申し込みをくださった経営者の方がいました。チームのみなさんにもお話を伺うと、
本当の課題は、利益の構造・商品の設計・お客様の情報の管理・社長しかできない仕事の整理でした。AIを入れる前に何をするかを一緒に整理すると、
「今やるべきことが見えました」と言っていただけました。AIの話は、そのあとです。

整理の手順は、AI導入の前に業務整理が必要な理由にまとめています。今の仕事をAI・人・仕組みに振り分けるやり方は、
AIに任せる仕事・人に任せる仕事の分け方に書きました。

支援会社を選ぶとき、何を確かめればいいですか?

実績・小さく始められるか・社内に使い方が残るか・情報の扱い。この4つはどの支援会社選びでも基本です。そのうえで、私は次の4つも確かめることをおすすめします。

確かめることよい支援会社の答え方
最初に何をするかツールの話より先に、今の仕事と数字を聞いてくる
やめる仕事の提案があるか「これはAIに渡す前に、やめてもいいかもしれません」と言える
成果を何で見るか作業時間だけでなく、利益やお客様の数字まで一緒に決める
判断を誰に残すかAIに任せる所と、人が確かめる所の線を、最初に引く

ツールの名前や機能の数で比べ始めると、
どこも同じに見えてきます。比べるのは「御社の何を聞いてくるか」です。

とくに2つ目の「やめる仕事」の提案は、
支援会社にとっては仕事が減る話です。それでも言ってくれる相手なら、
御社の数字を本気で見てくれていると考えていいと思います。

支援会社に最初に聞きたい5つの質問は?

初回の相談では、次の5つを聞いてみてください。答え方で、その会社が何を大事にしているかが分かります。

  1. 最初の1か月で、
    何をしますか?
    :ツールの設定から始めるのか、
    仕事の整理から始めるのか
  2. AIに渡さずに、
    やめたほうがいい仕事はありそうですか?
    :やめる提案ができる会社は、
    仕事の中身を見ています
  3. 成果は、どの数字で確かめますか?:作業時間だけで終わらないか
  4. AIの答えは、誰がどう確かめる設計にしますか?:社長に確認が戻ってこないか
  5. 契約が終わったあと、
    社内に何が残りますか?
    :手順書・判断の基準・使える人。丸投げで何も残らないのを防ぎます

5つ目は、とくに大事にしてほしい質問です。外に任せたまま、社内に何も残らなければ、
契約が終わった日に元に戻ってしまいます。

なぜ、ツールの導入や外注だけではうまくいかないのですか?

判断の基準が言葉になっていないまま、
作業だけを渡すからです。

私の会社では、41の仕事をAIと仕組みに移しました。何をやるか・やめるかを選ぶこと、
公開や送信のボタンを押すこと、結果の責任は、
今も私に残しています。

渡せたかどうかを分けたのは、
AIの性能ではありませんでした。判断の基準が言葉になっていたかどうかです。「良い広告コピー」を言葉にできていなかったときは、
AIに書かせても使えませんでした。「スクロールを止める1行目」「比較させない2行目」と分けられたとき、
はじめて渡せました。

社長の頭の中にある基準の書き出し方は、
社長の暗黙知を、AIに渡す方法に、
AIを入れても社長の仕事が減らない理由は、
AIを入れても社長の仕事が減らない理由に書きました。

支援会社が整えてくれるのは、道具と手順までです。何を良しとするかの基準は、会社の中にしかありません。会社に眠っている資産のうち、
AIに渡す材料になるのは、
これまでの売上や問い合わせの記録(蓄積されたデータ)、
うまくいったやり方(仕組み・ノウハウ)、
社長やベテランの判断の基準(人に蓄積された知識・経験)の3つです。

データ・専門知識・ノウハウを活かして、
人とAIが成果を出せる組織をつくる。

私が支援の軸にしているのは、この考え方です。今ある資産を活かして利益と顧客満足を高めた事例と、
最初の30日間の進め方を、
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AI導入支援が向いている会社・まだ早い会社は?

正直に書くと、今はまだ頼まなくていい会社もあります。

向いている会社まだ早い会社
何の数字を良くしたいかが決まっている「とりあえずAIを入れたい」で止まっている
同じ作業を毎週・毎月くり返している仕事のやり方が毎回変わり、まだ型がない
社長やベテランの判断を、言葉にする時間を取れる社長が忙しすぎて、相談の時間も取れない
社内に使い方を残したい作業を全部外に任せて、中身は見たくない

「まだ早い」に当てはまっても、悪いことではありません。先に仕事の整理と、
何の数字を良くするかを決めれば、
そのあとに頼む支援の費用は小さくて済みます。次にお金をどこに使うかの決め方は、AI・採用・広告。次の100万円をどこに使うかにまとめました。

一人で進めきれないときは、どうすればいいですか?

仕事を並べて「続ける・やめる・手放す」に分けるところまでは、
社長お一人でもできます。止まりやすいのは、
判断の基準を言葉にするところと、
何の数字で成果を見るかを決めるところです。

私がご一緒するときは、ツールを選ぶ前に、
御社の仕事と数字を一緒に並べます。そのうえで、目標と毎月見る数字を一緒に決め、
その達成に向けて伴走します。AIに渡す仕事は、
私の会社で先に試して残ったやり方からお伝えしています。

AIを入れて終わりにせず、空いた時間を、
商品をもっと良くすることや、
今のお客様との関係を育てることに向けていく。AI導入支援は、そのための手段です。

この記事のまとめ

問い答え
AI導入支援とは?業務の整理からツール選び・定着までを外の専門家が手伝うサービス
費用は?頼む段階で変わる。段階ごとに止められる契約に
補助金は?デジタル化・AI導入補助金など。交付決定前の発注は対象外
頼む前に決めることは?何のためか/続ける・やめる・手放す/基準を言葉にする人
選ぶときに見るのは?ツールより先に、御社の仕事と数字を聞いてくるか
空いた時間は?商品を磨く・今のお客様との関係を育てる仕事へ

よくある質問

社員が10名以下の会社でも、AI導入支援を頼めますか?

A.頼めます。少人数の会社ほど、
社長の判断が仕事の中心にあるので、
効果が出る場所を絞りやすいです。

ただ、最初から開発を頼む必要はほとんどありません。整理と、既製のツールの使い方からで十分なことが多いです。

AIに詳しい社員がいなくても大丈夫ですか?

A.大丈夫です。私自身もエンジニアではなく、
プログラミングの知識もありません。

必要なのはAIの知識より、
「自社では何を良しとするか」を言葉にできる人です。

すでに支援会社と契約していますが、うまく進んでいません。

A.まず「何の数字を良くするための導入か」を、
支援会社と一緒に確かめ直してください。

そこが作業時間だけになっていると、
ツールは入っても会社の数字は変わりません。


支援会社を選ぶ前に、社内で決める

AI導入支援は、
頼む前に「何のためか」「何をやめるか」「誰が基準を言葉にするか」を決めるだけで、
選び方も費用も変わります。今ある資産を活かした事例と、
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