ホーム › 読みもの › AIを導入しても社長の仕事が減らない3つの理由|中小企業のAI活用で先に見直すこと › AI導入支援の選び方|頼む前に社内で決める3つと、支援会社に最初に聞く5つの質問

AI導入支援を選ぶときは、
支援会社を比べる前に、
社内で「何のために入れるか」「何をやめるか」「誰が判断の基準を言葉にするか」の3つを決めておきます。ここが決まっていないと、
どの支援会社に頼んでも、
ツールは入っても社長の確認と判断は減りません。決めてから頼めば、
支援会社に任せる範囲がはっきりし、
空いた時間を利益とお客様の満足を生む仕事に向けられます。
この記事で分かること
「AIを入れたほうがいいのは分かる。でも、何から頼めばいいのか分からない」
「支援会社がたくさんあって、どこも同じに見える」
AI導入支援を調べている経営者の方は、
こんな状態ではないでしょうか。ここ数か月、私のところに来るご相談も、
ほとんどが「まずAIを入れれば楽になるかしら?」という状態から始まっています。
AI導入支援とは、
会社がAIを仕事に使えるように、
外の専門家が手伝うサービスです。業務の整理から、ツール選び、試しの導入、
社内での定着までを支援します。
支援会社によって、得意な範囲が違います。大きく分けると次の4つです。
| タイプ | 主にやってくれること | 向いている会社 |
|---|---|---|
| 整理・相談型 | 業務と課題の整理、どこにAIを使うかの計画 | 何から始めるか決まっていない |
| ツール導入型 | 既製のAIツールの選定・設定・使い方の案内 | 使う業務がはっきりしている |
| 開発型 | 自社用のAIの仕組みを作る・社内のシステムとつなぐ | 決まった業務を大量に回している |
| 研修・伴走型 | 社員が自分で使えるようになるまで一緒に進める | 社内に使い方を残したい |
1社ですべてを請け負う会社もあれば、
1つだけを専門にする会社もあります。どのタイプが合うかは、
次の「頼む前に決める3つ」で見えてきます。
費用は、どの段階まで頼むかで大きく変わります。支援会社が公開している目安では、
相談・整理は無料〜数十万円、
試しの導入は数十万〜200万円ほど、
本格的な導入・開発は200万円ほどからと、
幅があります(2026年10月時点で検索上位の解説記事による目安です。調査にもとづく相場ではありません)。AIツールの利用料は、支援の費用とは別にかかります。
補助金は、デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)などが使える場合があります。上限額・補助率・締切は公募の回ごとに変わります。また、交付が決まる前に発注した費用は対象になりません。申し込む前に、必ず公募要領で確かめてください。
費用を抑えるいちばん確かな方法は、
段階ごとに止められる契約にすることです。そのためにも、次の3つを先に決めておきます。
次の3つです。どれも、支援会社には代わりに決められないことです。
| 決めること | 中身 | 決まっていないと起きること |
|---|---|---|
| ① 何のために入れるか | 追う数字を「作業時間」ではなく、 利益・お客様の継続・問い合わせなどに置く | 時短はできても、会社の数字が変わらない |
| ② 何を続け、何をやめ、何を手放すか | 今の仕事を並べて、AIに渡す前にやめられるものを決める | ムダな手順まで、速く回るようになる |
| ③ 誰が判断の基準を言葉にするか | 「良い・悪い」を決めている人の頭の中を書き出す担当を決める | AIの出した答えを、結局社長が全部確かめる |
帝国データバンクが2026年3月に全国23,349社を対象に行った調査(有効回答10,312社)では、
生成AIを仕事に使っている会社は34.5%でした。中小企業は32.4%、小規模企業は28.0%です。懸念として「生成AIを活用すべき業務の範囲」を挙げた会社は40.0%ありました(帝国データバンク「生成AIに関する企業の動向調査(2026年3月)」)。
4割の会社が「どこに使えばいいか」で迷っています。どこに使うかは、①何の数字を良くしたいかと、
②今の仕事のどれをやめるかが決まると、
自然に絞れてきます。支援会社を探すより先に、ここを決めておきたい理由です。
以前、「AIを導入したい」と伴走のお申し込みをくださった経営者の方がいました。チームのみなさんにもお話を伺うと、
本当の課題は、利益の構造・商品の設計・お客様の情報の管理・社長しかできない仕事の整理でした。AIを入れる前に何をするかを一緒に整理すると、
「今やるべきことが見えました」と言っていただけました。AIの話は、そのあとです。
整理の手順は、AI導入の前に業務整理が必要な理由にまとめています。今の仕事をAI・人・仕組みに振り分けるやり方は、
AIに任せる仕事・人に任せる仕事の分け方に書きました。
実績・小さく始められるか・社内に使い方が残るか・情報の扱い。この4つはどの支援会社選びでも基本です。そのうえで、私は次の4つも確かめることをおすすめします。
| 確かめること | よい支援会社の答え方 |
|---|---|
| 最初に何をするか | ツールの話より先に、今の仕事と数字を聞いてくる |
| やめる仕事の提案があるか | 「これはAIに渡す前に、やめてもいいかもしれません」と言える |
| 成果を何で見るか | 作業時間だけでなく、利益やお客様の数字まで一緒に決める |
| 判断を誰に残すか | AIに任せる所と、人が確かめる所の線を、最初に引く |
ツールの名前や機能の数で比べ始めると、
どこも同じに見えてきます。比べるのは「御社の何を聞いてくるか」です。
とくに2つ目の「やめる仕事」の提案は、
支援会社にとっては仕事が減る話です。それでも言ってくれる相手なら、
御社の数字を本気で見てくれていると考えていいと思います。
初回の相談では、次の5つを聞いてみてください。答え方で、その会社が何を大事にしているかが分かります。
5つ目は、とくに大事にしてほしい質問です。外に任せたまま、社内に何も残らなければ、
契約が終わった日に元に戻ってしまいます。
判断の基準が言葉になっていないまま、
作業だけを渡すからです。
私の会社では、41の仕事をAIと仕組みに移しました。何をやるか・やめるかを選ぶこと、
公開や送信のボタンを押すこと、結果の責任は、
今も私に残しています。
渡せたかどうかを分けたのは、
AIの性能ではありませんでした。判断の基準が言葉になっていたかどうかです。「良い広告コピー」を言葉にできていなかったときは、
AIに書かせても使えませんでした。「スクロールを止める1行目」「比較させない2行目」と分けられたとき、
はじめて渡せました。
社長の頭の中にある基準の書き出し方は、
社長の暗黙知を、AIに渡す方法に、
AIを入れても社長の仕事が減らない理由は、
AIを入れても社長の仕事が減らない理由に書きました。
支援会社が整えてくれるのは、道具と手順までです。何を良しとするかの基準は、会社の中にしかありません。会社に眠っている資産のうち、
AIに渡す材料になるのは、
これまでの売上や問い合わせの記録(蓄積されたデータ)、
うまくいったやり方(仕組み・ノウハウ)、
社長やベテランの判断の基準(人に蓄積された知識・経験)の3つです。
データ・専門知識・ノウハウを活かして、
人とAIが成果を出せる組織をつくる。
私が支援の軸にしているのは、この考え方です。今ある資産を活かして利益と顧客満足を高めた事例と、
最初の30日間の進め方を、
無料の3大特典にまとめました。
正直に書くと、今はまだ頼まなくていい会社もあります。
| 向いている会社 | まだ早い会社 |
|---|---|
| 何の数字を良くしたいかが決まっている | 「とりあえずAIを入れたい」で止まっている |
| 同じ作業を毎週・毎月くり返している | 仕事のやり方が毎回変わり、まだ型がない |
| 社長やベテランの判断を、言葉にする時間を取れる | 社長が忙しすぎて、相談の時間も取れない |
| 社内に使い方を残したい | 作業を全部外に任せて、中身は見たくない |
「まだ早い」に当てはまっても、悪いことではありません。先に仕事の整理と、
何の数字を良くするかを決めれば、
そのあとに頼む支援の費用は小さくて済みます。次にお金をどこに使うかの決め方は、AI・採用・広告。次の100万円をどこに使うかにまとめました。
仕事を並べて「続ける・やめる・手放す」に分けるところまでは、
社長お一人でもできます。止まりやすいのは、
判断の基準を言葉にするところと、
何の数字で成果を見るかを決めるところです。
私がご一緒するときは、ツールを選ぶ前に、
御社の仕事と数字を一緒に並べます。そのうえで、目標と毎月見る数字を一緒に決め、
その達成に向けて伴走します。AIに渡す仕事は、
私の会社で先に試して残ったやり方からお伝えしています。
AIを入れて終わりにせず、空いた時間を、
商品をもっと良くすることや、
今のお客様との関係を育てることに向けていく。AI導入支援は、そのための手段です。
| 問い | 答え |
|---|---|
| AI導入支援とは? | 業務の整理からツール選び・定着までを外の専門家が手伝うサービス |
| 費用は? | 頼む段階で変わる。段階ごとに止められる契約に |
| 補助金は? | デジタル化・AI導入補助金など。交付決定前の発注は対象外 |
| 頼む前に決めることは? | 何のためか/続ける・やめる・手放す/基準を言葉にする人 |
| 選ぶときに見るのは? | ツールより先に、御社の仕事と数字を聞いてくるか |
| 空いた時間は? | 商品を磨く・今のお客様との関係を育てる仕事へ |
A.頼めます。少人数の会社ほど、
社長の判断が仕事の中心にあるので、
効果が出る場所を絞りやすいです。
ただ、最初から開発を頼む必要はほとんどありません。整理と、既製のツールの使い方からで十分なことが多いです。
A.大丈夫です。私自身もエンジニアではなく、
プログラミングの知識もありません。
必要なのはAIの知識より、
「自社では何を良しとするか」を言葉にできる人です。
A.まず「何の数字を良くするための導入か」を、
支援会社と一緒に確かめ直してください。
そこが作業時間だけになっていると、
ツールは入っても会社の数字は変わりません。
AI導入支援は、
頼む前に「何のためか」「何をやめるか」「誰が基準を言葉にするか」を決めるだけで、
選び方も費用も変わります。今ある資産を活かした事例と、
最初の30日間の進め方は、
無料の3大特典にまとめています。
すでに相談したいことが決まっている方は、
こちらからどうぞ。
組織データ・専門知識・ノウハウを活かして、人とAIが成果を出せる組織をつくる。