ホーム › 読みもの › AIを導入しても社長の仕事が減らない3つの理由|中小企業のAI活用で先に見直すこと › 広告費が無駄になる5つのパターン|代理店を変える前に確認したい数字と導線

広告費が無駄になるのは、広告の出来より、
広告を見た方が登録したあとの流れや、
判断の仕方に原因があることが多いです。代理店を変える前に、
広告費・登録・相談・成約・おつきあいの長さを1枚に並べてみてください。どこで取りこぼしているかが見えます。
広告を出しているのに、問い合わせが増えない。代理店を変えれば良くなるのか、
広告そのものをやめるべきなのか分からない。広告費の無駄を調べている経営者の方は、
こんな迷いをお持ちではないでしょうか。
私の会社は、2019年12月から6年以上、
Meta広告を中心に集客してきました。1日500〜1,000円から自分で運用を始め、
2024年1月から2025年7月までは運用を代行会社にお願いし、
その後はまた自社で回す形に戻しています。広告をもっと深く学ぶために、
広告費とは別に600万円を自己投資しました。年間平均では、広告費の5〜6倍の売上になっていました。なお、2026年10月時点では、
自社の広告は一時的に止めています。
頼む側と自分で回す側の両方を経験して感じるのは、
広告費が無駄になるかどうかは、
広告そのものより、その手前と、
その先で決まることが多い、ということです。この記事では、よくある5つのパターンと、
代理店を変える前に確認したい数字をお伝えします。
広告にお金を払ったのに、
そのお金が会社に何も残さないときです。
広告費は、使った瞬間に出ていくお金です。ただ、広告で出会った方との関係や、
反応の数字、お客様の言葉が会社に残れば、
次の広告や商品づくりに使えます。反対に、出会った方と関係が切れ、
数字も社内に残らなければ、
払った分だけが出ていったことになります。
広告費が無駄かどうかは「いくら使ったか」より「使ったあとに何が残ったか」で決まる、
というのが私の考えです。
| # | パターン | 起きていること | 先に見る場所 |
|---|---|---|---|
| 1 | 広告のあとに関係を続ける場所がない | その場で決まらなかった方とは、それきりになる | 登録後のメール・LINE・相談の流れ |
| 2 | 登録の単価だけで良し悪しを決めている | 安く集まるが、相談・成約につながらない | 登録から相談・成約までの数字 |
| 3 | 反応が集まる前に判断している | 数件の結果で止めたり増やしたりする | 続ける・止めるの基準 |
| 4 | お客様の言葉を使っていない | どの会社にも言えそうな言葉が並ぶ | お客様の声・選ばれた理由 |
| 5 | 判断の材料と数字が社外にある | 何が良くて何が悪かったか、社内で説明できない | 数字の届き方・どこから成約したか |
広告を1回見ただけで、
高い商品やサービスを決める方は多くありません。説明を聞けば価値が分かるタイプの商品ほど、
決めるまでに時間がかかります。
私の会社では、広告からいきなり商品を売るのではなく、
まずメールに登録していただき、
そこで関係を続けてきました。そのうえで個別相談にお申し込みいただく形です。いま自社の広告は止めていますが、
これまでに登録してくださった読者の方とのつながりは残っています。
関係を続ける場所がないと、
その場で決まらなかった方とは、
それきりになります。私が見てきた中では、
ここがいちばん大きな取りこぼしになりやすい場所です。
「1件あたりの登録単価が下がった」は、うれしい数字です。ただ、私は登録や問い合わせの単価が安いだけの広告を、
良い広告とは見ないようにしています。
安く集まっても、
その先の相談や成約につながっていなければ、
利益にはなりません。登録単価が高く見える広告でも、
そこから長くおつきあいできるお客様が生まれているなら、
無駄とは言えません。
広告は、出してすぐの数件の結果で判断すると、
たまたまの数字に振り回されます。
私は、リンクのクリックが30件に届くまでは良し悪しを決めず、
30〜49件は仮の判定、50件で確定、
と決めています。止めるのも増やすのも、この基準に届いてからです。
基準がないと、「今週は反応が悪いから止めよう」「先週は良かったから予算を増やそう」と、
判断が日によって変わります。広告費が無駄になるのは、
広告が悪いときだけではなく、
判断がぶれるときでもあります。
広告の言葉は、会社が言いたいことからではなく、
お客様の言葉からつくります。お客様が最初に何に困っていたのか、
なぜ他社ではなく御社を選んだのか。こうしたお客様の声は、
どの会社にもすでに眠っている資産です。
私も以前は、AIに「良い広告コピーを書いて」と頼んで、
そのまま使えるものが出てきませんでした。良し悪しの基準が、私の頭の中にしかなかったからです。いまは、集客したいお客様の情報と、
ヒアリングで聞いた言葉、
反応が良さそうな広告の構造を渡して案を出してもらい、
最後に自分で手を入れています。
代理店に頼む場合も同じです。お客様の言葉を渡さないまま広告をつくってもらうと、
どの会社にも言えるような言葉が並びやすくなります。
代行会社にお願いしていた頃も、
広告からの売上は出ていました。毎週やりとりがあり、
丁寧に対応していただいていたと思います。ただ、振り返ると、
私の手元に残っていたのはレポートでした。どの広告を、なぜ続けて、なぜ止めたのか。その判断の材料は、代行会社の側にありました。
もうひとつ気をつけたいのは、
どの広告から相談や成約が生まれたのかを、
社内でたどれないことです。登録の数は分かっても、
どの広告から来た方が契約したのかが分からなければ、
次にどの広告にお金をかけるかを決められません。
代理店を変えたくなったときこそ、
一度立ち止まって数字を並べます。
広告代理店を乗り換えた経験がある企業の経営者・責任者・担当者439人に聞いた調査(SO Technologies調べ・2023年3月・インターネット調査)では、
82.9%が3年以内に代理店を変えていました。乗り換えのきっかけで多かったのは「別の代理店から営業を受けた」30.8%、
「定期的に見直している」23.2%で、
「代理店に不満があった」は17.3%でした。乗り換え先を選ぶときに重視した点の1位は「費用が安くなる」44.9%です。
(出典:Web担当者Forum「約8割の広告主が『3年以内』に広告代理店を変更。乗り換え先を選ぶポイントは?【SO Technologies調べ】」)
これは乗り換えた経験がある企業に聞いた数字で、
会社の規模は限っていません。代理店を変えるのは珍しいことではない、と分かります。そのうえで私は、
費用や声をかけられたことをきっかけに変えても、
取りこぼしが広告の外で起きていれば、
同じことがくり返されると考えています。
変える前に、次の数字を1枚に並べてみてください。
| 確認する数字 | 見ること |
|---|---|
| 広告費 | 月にいくら使っているか(代行費は別に) |
| 登録・問い合わせ | 何件、1件あたりいくらか |
| 相談・商談 | 登録した方のうち、何人が相談に進んだか |
| 成約 | 相談した方のうち、何人が契約したか |
| おつきあいの長さ | 契約したお客様が、どのくらい続いているか |
登録までは多いのに相談が少ないなら、
パターン1か4を疑います。相談は多いのに成約が少ないなら、
商談までの流れか、商品の伝え方です。どこが細いかで、直す場所が変わります。私の見立てでは、
代理店を変えて良くなりやすいのは、
広告の中身や運用の部分です。
以前、物流業界向けにDX支援をしている会社の社長からご相談をいただいたことがあります。Meta広告はクリックが少なく、
Google広告はアクセスがあっても登録につながらない。一方で、紙のDMからは成約が出ている、という状況でした。このとき私がお伝えしたのは、
広告を増やしたり変えたりする前に、
紙のDMで成約したときに何が伝わって相談につながったのかを言葉にし、
それをWebでも再現できる形にすることでした。すでに成約している流れは、会社の中にある大事な実績です。
作業は外に任せられても、
「誰に何を伝えるか」「何を見て続ける・止めるか」という判断の材料は、
会社の中にしかないからです。
判断の基準が社内に無いまま、
代理店を変えたり、
広告の自動化ツールやAIを入れたりすると、
確認や相談が社長のところに戻ってきます。お金を払っているのに、社長の仕事は減らず、
広告の結果も変わらない。AIのツールを入れたときにも同じことが起きる理由は、
AIを入れても社長の仕事が減らない理由に書きました。
自分で回す形に戻してから変わったのは、
金額よりも、直すまでの速さでした。お客様のヒアリングで聞いた言葉をもとに広告の案をつくり、
すぐに試して、反応が悪ければ止める。判断の基準が社内にあれば、
代理店に頼む場合でも、AIを使う場合でも、
迷う時間が短くなります。代行費そのものの相場は、
広告運用代行の費用相場にまとめています。
広告や外注にかけているお金を、
今ある資産でもっと大きな成果に変えた事例と、
最初の30日間の進め方を、
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5つのパターンを裏返すと、
広告費を会社に残るものに変える条件になります。広告で出会った方と関係を続ける場所をつくる。登録の先の相談・成約・おつきあいの長さまで見る。続ける・止めるの基準を決めてから判断する。お客様の言葉で広告をつくる。そして、数字と判断の材料を社内に置く。
どれも、新しく何かを買い足す話ではありません。すでに会社にあるお客様とのつながりや、
お客様の声、これまでの実績を、
広告の前と後でどう使うかの話です。私はこれを「顧客・信用・実績を活かして、売上と顧客価値を高める。」と言っていて、
広告はそのいちばん試しやすい場所だと感じています。
数字を並べて、どこが細いかを見つけるのは、
1回なら難しくありません。ただ、日々の仕事と並べると、どうしても後回しになります。
私がご一緒するときは、
まず御社の中にあるお客様の声や、
これまでの広告の数字、
社長の判断基準を一緒に見つけて、
何をどこまで達成するかの目標と、
途中で見る数字を決めます。そのうえで、その達成に向けて伴走します。代理店を変えるか、社内で回すか、
広告以外から始めるかも、
その中で一緒に決めていきます。
判断の基準が社内に残れば、
広告に振り回される時間が減り、空いた力を、
商品を磨くことや、
お客様との関係を育てることに向けられるようになります。
A.登録の数や単価だけでなく、
その先の相談・成約・おつきあいの長さまで並べて判断します。
1か月だけで決めず、
良し悪しを判断できるだけの反応が集まってから見るのがおすすめです。
A.まず、原因が広告の中身や運用にあるのか、
登録したあとの流れにあるのかを分けます。
数字を並べて、登録から先が細いなら、
代理店を変えても良くならないことが多いと私は見ています。広告の中身や運用に原因があり、
改善の提案や報告に不満が続くなら、
変えることを考えてもよい場面です。
A.減らすだけでは、取りこぼしの場所は変わりません。
予算を減らしても、
広告のあとに関係を続ける場所がなければ、
同じように取りこぼしが起きます。先に、どこで取りこぼしているかを見つけ、
そこを直してから予算を決めるのがおすすめです。
代理店を変える前、広告費を削る前に、一度、
社内にあるお客様の声と広告の数字を並べてみてください。そこに、次の広告の材料がすでにあることも少なくありません。今ある資産を活かした事例と、
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売上と顧客価値顧客・信用・実績を活かして、売上と顧客価値を高める。