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THEME 01|AI活用の前に、社長の仕事を整理する

業務効率化・仕組み化

営業の仕組み化紹介と営業で伸びてきた会社が、次に止まる4つの場所

営業の仕組み化|紹介と営業で伸びてきた会社が、次に止まる4つの場所

結論からいうと、営業の仕組み化は、
トークやマニュアルを整える前に、
「どこで成約が人に頼っているか」を見つけることから始めます。

紹介や社長の営業力で伸びてきた会社は、
売上が立っているぶん、
止まっている場所が見えにくくなります。

ここ最近、不動産・店舗内装・物流(DX支援・人材育成)の社長からご相談をいただく機会がありました。業種は違うのに、詰まっている形はよく似ていました。

この記事では、紹介と営業で伸びてきた会社が次に止まりやすい4つの場所と、
広告を足す前に整える順番を紹介します。


営業の仕組み化とは?

営業の仕組み化とは、特定の人がいなくても、
お客様が同じ流れで「お願いします」まで進める状態をつくること
です。

トーク台本や営業マニュアルをつくることだと思われがちですが、
それは一部です。

  • 見込み客が、どこから来るのか
  • 来た人と、どうやって関係を続けるのか
  • 誰が、どの順番で、何を伝えるのか

この流れのどこかが社長や一人の担当者に頼っていると、
売上はその人の時間で頭打ちになります。

反対に、流れが仕組みになると、
売上が特定の人の時間に縛られなくなり、
翌月の数字も読みやすくなります。社長が営業の現場を少し離れても、
受注が止まりにくくなります。


紹介と営業で伸びてきた会社は、どこで止まりやすい?

ご相談で伺った内容を並べると、
止まっている場所は大きく4つでした。

1. 紹介頼み:紹介は、自分では増やせない

首都圏への進出を目指している店舗内装の会社の社長は、
紹介だけの集客に頭打ちを感じている、
とおっしゃっていました。

紹介で来るお客様は、最初から信頼があります。成約もしやすい。だから紹介中心で伸びてきた会社は強いのですが、
紹介の数は自分ではコントロールできません。

新しい地域に出る、売上の目標を上げる。そうなったとき、紹介の数がそのまま天井になります。

ほかのご相談でも、紹介だけに頼ることや、
ポータルサイト(SUUMO)だけでの集客がしんどいことを伺いました。紹介とポータルサイトは、
どちらも「入口を他人に任せている」点で同じ形です。

2. 営業が人についている:成約できるのが、社長か一部の人だけ

営業が特定の人についている。これも、ご相談いただいた社長の会社で共通して見えた形のひとつです。

一般に、成約できる人は、お客様の様子を見て、
話す順番や伝える内容を自然に変えています。ただ、それが言葉になっていないことが多く、
ほかの人には同じようにできません。

だから、人を増やしても成約率が上がらない。社長の営業時間が減らない。社長にしかできない仕事と、
渡せる仕事の分け方は、
社長にしかできない仕事は、
思っているより少ないかもしれません
で書きました。

3. 気合いの発信:SNSは続いているのに、問い合わせにつながらない

ご相談いただいた社長のひとりは、
SNSの集客を社長ご自身の頑張りで回していて、
全国展開のために広告を増やすかどうか迷っていました。

発信は続いている。それなのに、問い合わせが増えない。

お話を伺うと、HPやインスタから、
見込み客の連絡先を受け取る仕組みがありませんでした
。見てくれた人がいても、
その日に問い合わせなかった人とは、
そこで関係が切れてしまいます。

発信を続ける社長の頑張りが、
資産として残っていない状態です。

4. リストがない:問い合わせの手前で、関係をつくる場所がない

3つ目とつながりますが、いちばん大きいのはここでした。不動産と店舗内装の社長のご相談では、
どちらも、発信はしていても見込み客の連絡先を受け取っていませんでした。

「今すぐ相談したい」人だけを相手にしていると、
まだ迷っている人、半年後に必要になる人を、
すべて取りこぼします。

今すぐではない見込み客と、関係を続ける場所。それがメールアドレスやLINEの「リスト」です。いわゆるリストマーケティングの考え方です。

私自身、6年以上、
ほぼMeta広告とSEO検索からの集客で成約をいただいてきました。広告や検索で知っていただいた方に、
まずメールに登録していただき、
そこで関係を続けてきたことが、
成約につながっていました。

すぐに買わない人とも、関係を切らない。仕組み化の土台はここだと考えています。


なぜ、広告を増やすだけでは営業は仕組みにならないのか?

4つのどれかで止まっている会社が、
最初に考えがちなのが「広告を増やす」ことです。

ご相談いただいた社長のなかにも、
すぐに成果が出る打ち手を探している方や、
広告を増やすべきか迷っている方がいました。物流系の社長は、
セミナーや対面の出会いで顧客を獲得してきて、
もっと再現性のあるやり方で伸ばしたいと考えていました。ただ、試したMeta広告はクリックが少なかった、
と伺いました。

でも、受け皿がないまま広告を足すと、こうなります。

  • 広告で来た人が、
    問い合わせなかったらそこで終わる(リストがない)
  • 問い合わせが来ても、
    成約できる人が限られている(営業が人についている)
  • 広告費をかけても、
    その費用が次の成約につながる形で残らない

原因の多くは、広告の出し方ではなく、
成約までの流れが人の頭の中にあること
だと考えています。紹介や対面でうまくいっている成約の型が、
言葉にも仕組みにもなっていない。だから、新しい入口を足しても、同じ型で成約できません。


営業の仕組み化は、どの順番で進めればいい?

私がご提案するときは、次の順番で進めます。

  1. うまくいっている成約を分解する:紹介・対面・DMなど、
    今成約できている場面で、
    誰が・何を・どの順番で伝えているかを書き出す
  2. 見込み客の連絡先を受け取る場所をつくる:HPやSNSに、
    資料やチェックリストなど「今すぐでなくても受け取りたいもの」を置き、
    メールやLINEに登録してもらう
  3. リストに向けて、
    成約の型を届ける
    :1で書き出した内容を、
    メールやLINEで順番に届ける。商談の前に、伝えるべきことの多くを伝えておく
  4. 数字で見る:登録数、商談につながった数、
    成約数を毎月見て、
    どこで止まっているかを確かめる
  5. それから入口を増やす:受け皿ができてから、
    広告や新しい地域に広げる

広告や新しい施策は、最後です。営業管理のツール(SFAやCRM)も、
成約の型と見る数字が決まってから選んだほうが、
入れたあとに使われなくなる心配が減ります。

既存の仕組みのどこから手をつけるかの考え方は、
中小企業の業務効率化|人を増やす前に、
どこから改善すればいいか
でも書いています。


営業が属人化しているかは、どう見分ければいい?

次の質問に「はい」が多いほど、成約が人に頼っています。

  • 成約できる人が、社内に1〜2人しかいない
  • 紹介とポータルサイト以外から、新規のお客様が来ていない
  • HPやSNSを見た人の連絡先が、どこにも残っていない
  • 半年前に問い合わせて成約しなかった人に、
    今は連絡していない
  • 社長が営業を休むと、翌月の売上が読めない

営業に限らず、「あの人しか分からない」状態の解き方は、
属人化をなくすには?「あの人しか分からない」を仕組みにする手順にまとめました。


この記事のまとめ

止まりやすい場所先に整えること
紹介頼み紹介以外に、見込み客が来る入口をつくる
営業が人についている成約できている場面を分解して、言葉にする
気合いの発信発信を見た人の連絡先を受け取る場所をつくる
リストがない今すぐではない見込み客と関係を続ける

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よくある質問

営業の仕組み化は、何から始めればいいですか?

今成約できている場面を書き出すことからです。誰が、どの順番で、
何を伝えて成約しているかを言葉にしてから、
マニュアルやツールを考えます。

紹介中心の集客は、やめたほうがいいですか?

やめる必要はありません。紹介は信頼のある強い入口です。ただ、紹介の数は自分では増やせないので、
紹介以外の入口とリストを並行してつくっておくと、
成長の天井が上がります。

SNSやHPを頑張っているのに、問い合わせが来ないのはなぜですか?

見た人の連絡先を受け取る場所がないことが多いです。その日に問い合わせなかった人と関係が切れてしまうので、
資料やチェックリストを置いて、
メールやLINEに登録してもらう流れをつくります。

広告を増やす前に、何をすればいいですか?

広告で来た人を受け止める流れを先につくります。連絡先を受け取る場所と、
登録した人に成約の型を届けるメールやLINEがあれば、
広告の費用が無駄になりにくくなります。

営業担当を増やせば、仕組み化できますか?

成約の型が言葉になっていないまま人を増やすと、
成約率は上がりにくいです。先に、今成約できている人が何をしているかを書き出し、
それを渡せる形にしてから人を増やします。

売上と顧客価値顧客・信用・実績を活かして、売上と顧客価値を高める。

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