COLUMN
STEP 01 整理

売上を伸ばす前に、「減らせるもの」を探します

「もっと売上を」の前に、今の会社の中で減らせるものはないか。私自身、ずっと「足す経営」をしてきました。人に任せたのに忙しくなった経験から、今は順番を変えています。

経営の相談を受けていると、

「もっと売上を増やしたい」
「新規のお客様を増やしたい」
「AIを導入したい」
「人を採用したい」

という話をよく伺います。

もちろん、どれも間違っていません。

ただ、いろいろな業種の経営者の方とお話しする中で、私は最近、

新しいことを始める前に、一度「減らせるもの」を探したほうがいい

と考えるようになりました。

新しい施策を始めれば、基本的には仕事も増えます。

集客を増やすために広告費を増やす。
集客経路を増やす。
新しい商品をつくる。
人を採用する。
新しいツールを導入する。

事業を伸ばそうと思えば、どうしても「何を増やすか」に意識が向きます。

でも今は、AIや外部パートナー、仕組みをうまく使うことで、人や予算を大きく増やさなくても、今まで以上の仕事を回せる選択肢が増えました。

さらに、売上そのものを大きく増やさなくても、

コストを見直す。
作業時間を減らす。
成約率を改善する。
継続率を高める。
既存のお客様との関係を深める。

こうしたことで、利益を増やせる余地が見つかることもあります。

だから私は、

「もっと売上を増やすには?」の前に、
「今の会社の中で、減らせるものや改善できる場所はないか?」

を見るようにしています。

と言っている私自身、ずっと「足す経営」をしてきました

私は2016年に起業してから、不動産投資、物販、コンサルティング、ダイレクトレスポンスマーケティングなど、いろいろなことを経験してきました。

物販をしていた頃には、国内外の外注スタッフにお願いしながら、最大20名ほどのチームで事業を回していた時期もあります。

売上を増やしたいと思ったら、

商品を増やす
集客方法を増やす
広告を増やす
人に会いに行く
新しいツールを使う
新しいノウハウを学ぶ

かなり「攻める経営」をしてきたと思います。

思いついたら動く。

うまくいきそうなら投資する。

成果が出たら、さらに次へ行く。

実際、それで成果につながったこともたくさんありました。

だから余計に、

「動けば何とかなる」
「売上をつくれば何とかなる」

と思っていたところもあったのだと思います。

でも、だんだん別の感覚も出てきました。

「これを、何をゴールに、いつまで続けるんだろう?」

という感覚です。

仕事が増える。

管理するものが増える。

判断することが増える。

人とのやり取りが増える。

売上は伸びても、自分が動かなくなったら止まってしまう。

これでは、どこまで走っても終わりません。

人に任せたのに、むしろ忙しくなったこともありました

特に印象に残っているのが、外注スタッフに仕事をお願いしながら事業を伸ばしていた時期です。

人に任せれば、自分の仕事は減る。

最初はそう思っていました。

もちろん、実際に減った作業もあります。

でも人数が増えると、

確認する。
質問に答える。
修正をお願いする。
進捗を見る。
判断する。
新しい人へ説明する。

今度は「管理する仕事」が増えていきます。

仕事は渡しているのに、

判断だけは全部自分のところへ戻ってくる。

結果、

お金もかけている。
人にもお願いしている。
なのに、自分はそれほど楽になっていない。

そんな時期もありました。

この経験から、

「人を増やせば、社長の仕事が減る」とは限らない

ということを実感しました。

大事なのは人数ではなく、

誰が、何を、どこまでやるのか。

そして、

そもそも、その仕事は必要なのか。

ここを決めることだと思っています。

AIが進化して、「仕事を増やさずに伸ばす」選択肢が増えました

その後、AIが急速に進化しました。

以前は外部にお願いしていた業務の一部も、今は自分の判断基準や事業情報を持たせた「AI役員」と一緒に回せるようになっています。

広告。

リサーチ。

分析。

文章作成。

資料作成。

業務整理。

以前なら人に依頼していた仕事でも、AIと一緒に進められるものがかなり増えました。

ただ、私はAIをたくさん導入すること自体に価値があるとは思っていません。

AIを入れる目的は、

社長がやらなくてもいい仕事を減らすこと。

そして、空いた時間を

お客様を見る。
商品を良くする。
会社の数字を見る。
次の戦略を考える。

そういう、社長にしかできない仕事へ戻すことです。

AIも人も、仕事を増やすためではなく、

価値の低い仕事を社長から外すために使う。

私は今、そう考えています。

「もっと集客する」以外にも、利益を増やす場所はあります

例えば、問い合わせが100件あるのに、商談になるのが10件しかない会社があったとします。

売上を増やしたいと思えば、広告費を増やして、問い合わせを150件にする方法もあります。

でも、

100件の問い合わせから10件しか商談になっていないのであれば、その部分を改善して20件にしたほうが、広告費を増やさず結果が変わるかもしれません。

また、商談は十分あるのに成約率が低いなら、集客より営業や提案を改善したほうがいい。

成約率も高いのに利益が残らないなら、価格や原価、提供工数を見たほうがいい。

一度購入してくださっても、その後ほとんど継続されていないなら、新規集客の前に既存のお客様との関係を見たほうがいいかもしれません。

経営には、いくつものレバーがあります。

「売上を増やしたい」=「もっと集客する」ではありません。

まず、「何に価値があるのか」を整理する

だから会社を見るとき、私は最初から施策を決めません。

広告をやる。

AIを入れる。

採用する。

新商品をつくる。

その前に、まず会社の中を見ます。

どの商品が利益を生んでいるのか。

お客様は、何を評価して選んでくださっているのか。

社長は、何に時間を使っているのか。

どこでお客様が離れているのか。

手間のわりに利益が残っていない仕事は何か。

既存のお客様との関係をもっと深められないか。

そして、

そもそも、やらなくてもいい仕事はないか。

ここを整理してから、

社長がやるのか。
人に任せるのか。
AIに任せるのか。
仕組みにするのか。
やめるのか。

を決めます。

そのうえで、広告なのか、営業なのか、商品改善なのか、AI化なのかを決める。

私はこの順番を大切にしています。

減らす目的は、「暇になること」ではありません

社長の仕事を減らすというと、

「楽をしたいだけなのでは?」

と思われるかもしれません。

でも、私が考えているのは少し違います。

社長の仕事を減らす目的は、

社長が、本当に価値を生む仕事へ戻るためです。

お客様と話す。

なぜ選ばれているのかを知る。

商品をもっと良くする。

価格を考える。

どこへ会社を向かわせるか考える。

誰と組むかを決める。

こうした仕事は、簡単に誰かへ渡せません。

逆に言えば、

社長が細かな作業や確認に追われているほど、こうした仕事に使える時間は減っていきます。

だから、仕事を減らす。

人やAIに任せる。

やらないことを決める。

その結果、

社長がお客様と商品を見る時間を増やす。

私はここが、とても大事だと思っています。

新規のお客様を増やす以上に、今いるお客様を見る

もう一つ、最近特に大切だと思っているのが、既存のお客様との関係です。

新規顧客数だけを追い続けると、

広告費を増やす。
営業件数を増やす。
新しい集客経路を増やす。

どうしても仕事もコストも増えやすくなります。

でも、

今のお客様がもっと長く利用してくださる。

もう一度購入してくださる。

別の商品も利用してくださる。

紹介してくださる。

そうなれば、新規集客だけに頼らなくても事業は伸びていきます。

だから私は、新規顧客数だけではなく、

LTV、継続率、購入回数、お付き合い期間

も見たいと思っています。

そして、その数字を上げる一番の土台は、

お客様にもっと喜んでもらうこと。

だと思っています。

社長が細かな仕事から離れ、お客様を見る時間が増える。

商品の改善に時間を使える。

その結果、顧客満足が高くなる。

継続や購入回数が増える。

LTVが上がる。

利益が積み上がる。

私が目指しているのは、こういう流れです。

売上を増やすために、仕事まで増やさなくていい

私自身、これまでかなり「足す経営」をしてきました。

商品を増やす。

施策を増やす。

人を増やす。

使うお金を増やす。

それで得られた経験もたくさんあります。

でも今は、

何を増やすかより、何を残すか。

何を自分でやるかより、何を任せるか。

何を始めるかより、何をやらないか。

こちらを先に考えるようになりました。

売上を伸ばす。

でも、人を必要以上に増やさない。

社長の仕事も増やさない。

ムダなコストも増やさない。

そして、

社長は本来の仕事に集中する。

お客様にもっと喜んでいただく。

その結果、継続や購入回数が増え、利益が積み上がっていく。

私がつくりたいのは、
仕事を増やさず、利益と顧客満足が積み上がる会社です。

もし今、

「もっと集客しなければ」

「人を増やさなければ」

「AIを導入しなければ」

「新しいことを始めなければ」

と思っているなら、

一度だけ、その前に考えてみてください。

今の会社の中に、減らせるものはないか。

社長がやらなくてもいい仕事はないか。

今いるお客様に、もっと喜んでいただける余地はないか。

次の成長の余地は、新しい施策の中ではなく、すでに今の会社の中に残っているかもしれません。

「うちの場合は、どこから見直せばいいんだろう?」と思った方へ

会社によって、最初に見るべき場所は違います。

集客の場合もあれば、

営業の場合もある。

商品や価格の場合もある。

社長が抱えている仕事の場合もある。

既存のお客様との関係に、まだ大きな伸びしろが残っている場合もあります。

だから私は、最初から「この施策をやりましょう」と決めるのではなく、まず会社の現在地を伺うことから始めています。

30分の無料相談では、

今どこに利益改善の余地があるのか。

社長が手放せる仕事は何か。

今後90日で、何から着手すると効果が大きそうか。

そして、

今は何をやらなくてもいいのか。

を一緒に整理します。

新しい施策を10個増やすための相談ではありません。

今の会社にとって、一番大切な「最初の1つ」を決めるための30分です。

ここまで読んでくださって、ありがとうございます。「うちの場合は、何から手をつければいいのか」を整理したい方は、30分の無料相談をご利用ください。費用は一切かかりません。ご希望があれば、その先の進め方もご提案させていただきます。

この記事は、シンプル経営の3ステップのうち STEP 01 整理 の話です。

SIMPLE MANAGEMENT
「何を増やすか」より、
「何から手をつけるか」。

独自の企業診断をもとにした「90日利益改善ロードマップ」。まず30分の無料相談で、現在地とボトルネックを整理し、今後90日で取り組むべき施策を明確にします。

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